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留学レポートカナダ への留学

関井奈津

 今から約1年前、友だちからたくさんの応援の手紙をもらい、家族と親戚に見送られ飛行機に乗り、期待と少しの緊張を持ちカナダへと発ちました。カナダに着いた時思ったより寒くてこれから家族と1年会えないと実感し、とても寂しく感じたのを覚えています。
カナダでの、はじめの一ヶ月はとりあえず悲惨でした。元々の私の性格が人見知りなのに加え、思う単語がぱっと出てこなくて仲のいい友だちがなかなかできずにすごく悩みました。
私は昔から英語が好きだったので聞き取りくらいはできるだろうと過信していました。でも、授業では話すスピードが速いし、今まで出会ったことのない単語ばかりがでてきてほとんど先生が何を言っているのか理解できませんでした。  そして授業の進め方が全然日本と違っていてとまどいました。例えば、私の11年生の社会のクラスは、毎回パワーポイントで授業が進んで先生がホワイトボードに書くことがあまりありません。エッセイは1学期間に何度かパソコンで打って提出、ディベートというクラス内での一つのトピックに関する話し合いをよくしました。テストは必ずいくつかエッセイを書かされました。日本では、まず自分のパソコンをもつということが無かったし、テストは範囲を暗記するだけである程度点数がとれました。このクラスを通して思ったことは、日本では、まず暗記が大事なのに対してカナダでは、何かしらと自分の意見が聞かれます。これは社会に出たときに大事な能力だと思います。
 あの頃の私は言葉が通じない度にびくびくして、単語や発音を間違えるだけで恥ずかしく感じて、そこでしり込みし前に進むことができませんでした。でも、しばらくしてだいたい人の話していることが分かってきて分かったことがあります。ほかの留学生でもみんながみんなぺらぺらに英語を話せるわけではありません。話せなくてもはっきり自分のわかる単語で話している人は英語を話せる人と思われて友だちも増えるしカナダ人ともよく話しているし先生にも気に入られやすいです。簡単なことですが実際はとても難しいものだと思います。私もそれが分かってから少しずつ下手でも伝えられるように話すと以前より友だちも増え、前からの友だちとはもっと親密に話しができるようになりました。
 私にとってこの1年は、いっぱい泣いていっぱい笑って、最高な絶対忘れられない1年でした。もし留学に行きたいけど迷っている人がいたらチャンスがある限り絶対いった方がいいと思います。
 私は日本では体験できないたくさんのことをし、英語の能力だけでなくたくさんのことを得ることができました。1年カナダに行かせてくれた家族に感謝します。日本から支えてくれた友だちに感謝します。カナダでよくしてくれたいろんな国の友だちやホストファミリー先生方にも感謝します。この1年は私のたからものです。

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