寺道 星
私はカナダのウエストバンクーバーに約1年間留学していました。高校生活の中の貴重な1年間をカナダで過ごして得られたことは数えきれないほどあります。
カナダにはたくさんの人種がいます。私はそんな多人種の国であるカナダにとても魅力を感じました。バンクーバーには英語を勉強するために世界中の国からたくさんの人が来ていて、学校にも留学生は大勢います。なので、カナダだけでなく、様々な国の習慣、伝統、人柄、考え方など、たくさんの文化を知ることができ、いろんな国の友達ができました。それぞれの国の子と一緒に自分の国の文化を共有できる環境はなかなかないので、とても新鮮で楽しかったです。もちろん現地のカナダ人の友達もいつも助けてくれ、留学生が多いカナダだからこそとても丁寧に英語を教えてくれたり直してくれたりしました。また、多人種だからか人種差別も身近なものではありましたが、大半の人がそんなことはしないし、逆に人種差別について考えたとき、 それは、私が日本人であるということに誇りを持たせてくれることでもありました。私自身人種差別をされたという経験はありませんでしたが、自分の生まれた国に誇りを持っていればそんなもの気にならないのかもしれないなということをとても感じました 。日本の文化、言語は、多くの国の人から興味を持たれているので、日本人ということで良い意味で興味を持たれることが多かったです 。私が日本人だと知ったらみんなから質問攻めにあうくらいで、日本はとても興味を持たれている国なのだなあと、聞かれる度に嬉しくなり、日本人であるということに誇りを持てました。自分の国の文化や言語を教える、ということは現地のカナダ人とも様々な国からの留学生とも仲良くなるきっかけになりました。
そして、留学というのは言語だけが大変な壁ではないということも身をもって感じました。ホームステイの家族には、頼るところは頼るほうが、信頼性が深まり、本当の家族みたいな存在になるけれど、それでも自分のことは自分でしなければならないし、私の場合はあと二人留学生が住んでいるという状況だったので、その子たちとの共同生活の中で協調性というものがとても重要で難しいものだと心から感じました。
帰国して 、まだまだもっともっと英語に触れていたい!まだまだカナダに居たかった!とつくづく思います。そして特に、初めてのことばかりで困っていた私をいつも助けてくれ仲良くしてくれた大好きな友達のことをとても思い出します。彼らと別れる際の、心からの寂しさ悲しさは私にとって初めて経験する感情でした。
カナダで学び経験したたくさんのことを大切にしていきたいと思います。