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バリエーションが豊富で生徒の意見が取り入れられた制服
本校の制服の歴史は大変古く、現在のスタイルになったのは1971年。デザインを生徒から募集し、色・生地・スカート丈や、胸にエンブレムを付けるところまで投票により決定されました。
生徒の意見が細部にまで反映された制服は現在でも大人気。”制服人気ランキング ”では常にナンバーワンを獲得しています。
シンプルな色・デザインに加え、半袖・長袖ブラウス、セーター、ニットベストなど、着こなしのバリエーションが豊富なところも特長です。
着こなしパターン
生徒一人ひとりの体調や寒暖の差に合わせ、以下のように着こなしを選ぶことができます。
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夏の組み合わせ
夏のブラウスは愛らしいラウンド型の衿と袖口のカフスが特長。
夏スカートと合わせて清楚でさわやかな印象に。
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冬の組み合わせ
紺ブレザーとジャンパースカートは、まさに憧れの「女学院スタイル」。
気候や好みに合わせて使い分けます。
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パンツスタイル
夏・冬それぞれの生地で、活動的なパンツのオプションがあります。
夏のブラウスにはパンツに合わせやすい角衿のタイプも選べます。
大阪女学院 制服の歴史
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制服デザイン公募のプリント
制服のデザインは、生徒や保護者の意見を十分に反映するため、このような公募についての要項が配布されました。(このプリントには「標準服であって、制服ではない」と書かれています。)
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生徒が実際に書いたデザイン案
当時の生徒が実際に描いたデザイン案です。多くの生徒からデザインの応募がありました。これは、その中のひとつ。「FOR TEENS」。10代に似合うとアピールしています。
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業者のデザイン画
生徒の応募デザインの中から、数点を業者が本格的なデザイン画におこしました。投票の結果、ブレザーとスカートの組み合わせに決定しました。色の選択、生地、スカート丈なども投票が行われ、生徒からモデルを募り、チャペルでお披露目されました。その後、胸にエンブレムを付けることが決定し、現在の制服が出来上がりました。
制服エンブレムと校章
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制服エンブレム
制服の胸のエンブレムは、聖書に出てくる『十人の乙女』のたとえ話(マタイによる福音書 第25章)を図案化したものです。これには大阪女学院で学ぶすべての人たちが、それぞれの人生の中で本当に大切なものに目を向け、神の導きにいつも心を開くことができるようになって欲しい、確かな信仰を持って歩んでほしい、という願いが込められています。紺ブレザーに使用されているボタンにも、これと同じ『十人の乙女』がデザインされています。
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校章
星の形をした校章がいつ定められたのか、またなぜ星の形になったのか、その由来を明記した資料は残っていませんが、1900年頃にはすでに用いられていましたので、創立して間もない頃に制定されたものと考えられます。
また1940年までは、星の中に「維耳美那」(ウヰルミナと読む)と漢字で校名が書かれていました。
聖書のマタイによる福音書の記述によれば、「星」は3人の博士達を幼な子イエスの生まれた所まで導いたと書かれています。そこで私達をキリストのもとに導き、真理に導くという意味を持っていると考えられます。
他にも、ヨハネの黙示録 第2章及び22章では、イエスを「明けの明星」と表現し、またフイリピの信徒への手紙 第2章には、「暗く、不正の多い社会の中で、星のように明るく輝く生活をするように」と書かれています。
星の形が校章に用いられたのは、おそらくこの様な意味をもっているのだろうと思われます。