Diversity and Inclusiveness
多様化が急速に進行する社会、さまざまな言葉が話され、さまざまな肌の色の人たちが日本の社会を共有する時代になりました。
多くの異文化が、対立するのではなく、受容し合うことで社会の平和が実現されます。
国際バカロレアが提唱する学習者像は、平和を創り出す人材です。
大阪女学院は、設立された1884 年からグローバルな視野で社会に貢献する女性の育成を目指し、平和の構築に寄与する多数の人材を輩出してきました。
国際バカロレアが目指す教育理念と大阪女学院のミッションには高い親和性があります。
多様な価値観を包括的に評価できる包容力、人も物も多様であることを歓迎できる心を、大阪女学院の国際バカロレアは育てています。
複数の異文化を受容し包み込む力を、国際バカロレアの教育を体験して、あなたのものにしてみませんか。
英語科国際バカロレアの理念
国際バカロレアは、多様な文化の理解と尊厳の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。
IB のプログラムは、世界中の生徒に、人がもつ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることができる人となり、積極的に関わる心、そして共感する心を持つ生涯学習者となるように働きかけています。
IBの学習者像
IBの学習者として、私たちは次の目標に向かって努力します。
- 探究する人
- 心を開く人
- 考える人
- 思いやりのある人
- 挑戦する人
- 知識のある人
- コミュニケーションができる人
- 振り返りができる人
- バランスのとれた人
- 信念をもつ人
この「IB の学習者像」は、IBワールドスクール(IB認定校)が価値を置く人間性を10の人物像として表しています。こうした人物像は、個人や集団が地域社会や国、そしてグローバルなコミュニティーの責任ある一員となることに資すると私たちは信じています。
大阪女学院高等学校
国際バカロレア(IB)コース
このコースは、高等学校の全日制専門学科である「英語科」に設置されており、文部科学省が定める高等学校英語科の卒業資格と、国際バカロレア・フルディプロマの両方が取得できるカリキュラムです。
高等学校
- 1年
- 学校教育法1条校としての必履修単位を取得します。 2年からスタートするDP の学びに必要な能力を高める為の準備をします。
- 高等学校のカリキュラム (IB Foundation)
- 2年- Year2 - 3年- Year3 -
-
DP プログラム学習を通して批判的思考力を身に付けます。
上級レベル(HL)3科目、標準レベル(SL)3科目、及び、3つのコア領域の学習を行います。 - IB ディプロマプログラム(IBDP) 統一試験
※必ず3年生時の11月に行われる統一試験、及びTOK等のレポート課題提出を行い、45点満点中24点以上を取得しないと、フルディプロマの認定を受けることが出来ません。
カリキュラム
1年 | |
---|---|
聖書 | 1 |
体育 | 3 |
保健 | 1 |
言語文化 | 2 |
現代の国語 | 2 |
歴史総合 | 2 |
地理総合 | 2 |
公共 | 2 |
数学Ⅰ | 2 |
化学基礎 | 2 |
地学基礎 | 2 |
音楽Ⅰ | 2 |
美術Ⅰ | 1 |
家庭科基礎 | 2 |
英語 | 8 |
LHR | 1 |
TOEFL等対策講座 | 2 |
2年 | |
---|---|
聖書 | 1 |
体育 | 3 |
保健 | 1 |
IBDP Japanese A Literature 国語 |
6 |
IBDP English B 英語 |
6 |
IBDP History 歴史 |
6 |
IBDP Biology 生物 |
3 |
IBDP Art 美術 |
3 |
IBDP Mathematics 数学 |
3 |
IBDP TOK |
2 |
LHR | 1 |
TOEFL等対策講座 | 2 |
3年 | |
---|---|
聖書 | 1 |
体育 | 3 |
IBDP Japanese A Literature 国語 |
5 |
IBDP English B 英語 |
5 |
IBDP History 歴史 |
5 |
IBDP Biology 生物 |
4 |
IBDP Art 美術 |
4 |
IBDP Mathematics 数学 |
4 |
IBDP TOK |
3 |
LHR | 1 |
TOEFL等対策講座 | 2 |
●HL(240 時間):国語・英語・社会(歴史)●SL(150 時間):数学・理科(生物)・芸術(美術)●英語と数学の2教科は、授業の使用言語が英語と日本語です。
ただし、2教科共、レポート及び最終試験は英語で行われます。●CASとEEは、このカリキュラム表には記載されていません。時間外活動となります。●2年時の聖書・体育・保健、3年時の聖書・体育はバカロレアディプロマプログラム(IBDP)の授業ではありません。
※IBコースの生徒はDP認定資格と日本の高等学校卒業資格を取得することを目指します。1年時で未修得単位が生じたり、出席状況が芳しくない場合は、転コースを推奨します。
国際バカロレア
日本語ディプロマプログラムでの学び
3つのコア領域
-
1
EE
Extended Essay - 自分のテーマを見つけ、探求し、論文を作成します
-
2
TOK
Theory of Knowledge - 知識とは何か、という問いに対して深く考えていきます
-
3
CAS
Creativity,Activity,Service - 社会体験を通して自分自身を成長させていきます
※この3つのコア領域を全て履修した後、3点満点で評価されます。
6つのグループと設置科目
(全体が表示されない場合は横にスクロールしてください)
IB Group | 大阪女学院 Subject 設置科目 | |
---|---|---|
Group1 | Studies in Language and Literature 言語と文学 | Japanese A Literature (HL) 国語 日本語で授業を行います |
Group2 | Language Acquisition 言語取得 | EnglishB (HL) 英語 英語と日本語で授業を行います |
Group3 | Individuals and Societies 個人と社会 | History (HL) 歴史 日本語で授業を行います |
Group4 | Experimental Sciences 科学 | Biology (SL) 生物 日本語で授業を行います |
Group5 | Mathematics 数学 | Mathematics (SL) 数学 英語と日本語で授業を行います |
Group6 | The Arts 芸術 | Art (SL) 美術(美術のみの開講です) 日本語で授業を行います |
※この6つの教科を全て履修した後、7点満点で評価されます。
LEARNING IN EACH SUBJECT
各教科の学び
言語と文学【日本語A:文学】
HL /日本語/ 240時間
日本語A:文学では、幅広い文学の探求を通じて芸術性を味わうと同に、批判的に作品を分析する力を養い、言語が思考方法やもののあり方に与える影響について理解を深めます。翻訳作品の学習では異なる文化からの視点の導入を促します。学習は口述、記述でのコミュニケーションを通じて行うため、言語運用能力を高めることができます。
言語の習得【英語】
HL /英語/ 240時間
英語の授業は英語のコミュニケーションスキルを高めるとともに、世界を取り巻く状況を理解し、異文化理解を深めます。
またよりよい世界を実現するために、問題の本質を見抜き、解決策を考える力を養うことを目的としています。
個人と社会【歴史】
HL /日本語/ 240時間
歴史の授業では、史料を複数の視点から分析し、過去を考察することを通して、現代の社会に対する理解を深めることを目的としています。
歴史上の出来事を探求する中で、一定の枠組みを超えたものの見方を養います。
理科【生物】
SL /日本語/ 150時間
科学のグループでは、生物を行います。講義やディスカッションを通して、自然科学の知識を身に付け、論理的な思考を行う力を養います。実験では、科学的な思考に基づき、実験方法から自らの手で探求し、結果を分析する力を養います。また、日頃からディスカッションの場を設け、科学者として必要なコミュニケーション能力を身に付けます。
数学
SL /英語/ 150時間
高等学校水準の代数学・幾何学・解析学の基礎学力(アルゴリズム、推理力、論理的思考力・記述力)を養います。科学技術への応用に必要な道具として使える数学力の習得が目標です。また、学際的な観点を養うために、数学の歴史に触れたり、他教科への応用問題を扱ったり、数学を哲学的に考えてディスカッションをすることもあります。2年目には、探求学習を通して各自テーマを設定して小論文を書いて提出してもらいます。
芸術【美術】
SL /日本語/ 150時間
本校の芸術は、全員美術を履修とします。美術は特定の能力を持つ人だけのものではありません。まず、日本を始め世界各地の文化に目を向け、理解を深めます。そして、視覚芸術作品を通して自らを表現することで、自己肯定を行うと同時に、他者に心を留め、新たな社会、理念を創出していく為の、基本的なスキルを身につけます。
大学など、高等教育機関への進路について
全世界3,000 以上の大学でフルディプロマの総合成績が、合格判定や合格後の奨学金支給要件、単位認定に活用されています。
イギリス
イギリスのTOP20 大学に入学する割合が高く、大学での学習や就職においても成功を収めています。
アメリカ・カナダ
北米において、アイビーリーグ校を含む多くの主要大学で認定されており、成績優秀者を対象に早期単位取得や学費免除を認めている大学もあります。カナダのトリニティ・ウェスタン大学と大阪女学院はMOU*協定を締結しています。
オーストラリア
グループ8 を含む多くの主要大学で認定されており、入学認定や単位取得において優遇措置を受けられる大学もあります。
ニュージーランド
ニュージーランドにおける全ての主要大学は、IBのDP資格を認定しています。
台湾
大阪女学院は、台湾の各大学との接続が進んでいます。特に実践大学と大阪女学院はMOU*協定を締結しています。
日本
日本の主要大学でもIB のDP取得者を対象とした入試が増えています。
*Memorandum of Understanding(MOU)は、大阪女学院と海外大学が共に取り組む協力体制です。
■ 本校入学試験に関しては「2023年度 生徒募集要項」を参照してください。
■ このコースに出願をお考えの方は必ず、秋に学内で行われる、本高等学校入試説明会にご参加ください。