2016年12月6日(火)
本校では「神のもとに人間は平等である」というキリスト教の精神に基づき、人権を守るための学びを大切にしています。
あらゆる差別をなくしていくことを目指し、自分を含め、人間の心が真に自由で解き放たれたものになるようにと願って、学習を続けています。
2016年度の人権学習は、劇団コーロによる「ハンナのカバン」を鑑賞しました。
2000年にアウシュビッツから東京に届いたかばん。持ち主は13歳の少女ハンナ。ユダヤ人というだけでガス室へ送り込まれ,殺されてしまった。しかしこのかばんがきっかけとなり、生き延びていたハンナの兄ジョージと日本の子どもたちが出会うという感動の実話です。
「ハンナのかばん」は、戦争の悲劇,差別の愚かさや思いやりの大切さを生徒一人ひとりの心に届けてくれました。
「ハンナのかばん」 あらすじ
「2000年、アウシュビッツから東京のホロコースト教育資料センターに茶色い革のかばんが届いた。かばんの表面にはドイツ語で大きく『ハンナ・ブレイディ 625 1931年5月15日生まれ 孤児』と書かれていた。
春奈と純太の兄妹は、そのかばんを開けた途端、かばんの精・ドットに誘われて、1938年のチェコスロバキア、ノブ・メストに暮らすユダヤ人一家ブレイディ家へたどり着く。娘「ハンナ」息子「ジョージ」としてブレイディ家に迎えられた二人は、戸惑いながらも、「いざとなったら逃げたらいい」とそこで暮らすことにする。だが、時代の波は容赦なく二人に襲いかかる。ユダヤ人に対する禁止条例が日に日に強化され、遊ぶ場所がなくなり学校へも行けなくなり友だちも離れていく。家族で励ましあっていたが、やがて両親までゲシュタボに連行されてしまう。そして、二人のもとにも呼び出しの手紙が届く……。
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