夏休み中、高校1年(希望者)を対象にした海外夏期英語研修が行われました。行き先はアメリカ西海岸のモントレー、東海岸のボストン、ニュージーランドのハミルトンで、それぞれ3週間の間、ホームステイをしながら英語研修、異文化交流などを行いました。
大阪女学院では、単に英語力をつけるだけでなく、異文化を理解し世界の人々と共に生きる姿勢を持つ生徒を育てたいと願っています。
モントレー(アメリカ)
モントレーの研修には35名の生徒たちが参加しました。モントレーはアメリカ・カリフォルニア州にある、とても歴史の古い街で、温暖な気温(日本から来るとたいへんすずしく、朝夕などは寒いくらいです)で静かに落ち着いた環境です。
生徒たちが通うMonterey Peninsula Collegeでは、2週間にわたり、午前9時から午後4時まで、2クラスに分かれての教室での授業のほか、ワークシートにもとづいて市内を歩いて街の人たちにインタビューをするなどの活動もあり、とても有意義な時を持つことができました。
ホームステイは初めてという生徒も多く、コミュニケーションに苦労する場面もあったようですが、ファミリーの暖かいsupportに触れ、それぞれ貴重な思い出を持ち帰ることができました。
ボストン(アメリカ)
石畳の細い路地にレンガ造りの家並みが続き、イギリスを彷彿とさせる街ボストン。この地で33名の生徒による語学研修プログラムが行われました。
到着したその日から、生徒たちは英語漬けの日々を送ることとなりました。ホームステイ先では日本語は全く通じず、また日本のようにわがままも言えない。否が応でも「自立」せねばならない環境が待ち構えていましたが、参加した生徒たちは本当にたくましく、日に日にアメリカに順応し、毎日の生活を存分に楽しんでいました。
ホストファミリーと過ごした日々、感動的な涙のフェアウェル・パーティー、美しいボストンの街並み。どれをとってもかけがえのない生涯の宝となったことでしょう。これらの経験を通して一人ひとりが確かに成長していきました。
ハミルトン(ニュージーランド)
2016年度は、24名の生徒が参加し、無事に帰国することが出来ました。
大阪は例年にない暑さでしたが、南半球も異常な寒さで、最低気温-3℃という日が3日も続くこともありましたが、生徒たちは若さとパワーで乗り切りました。
午前中はWaikato Pathways Collegeで座学授業。午後や週末は、ニュージーランドの自然や文化に触れる多様なアクティビティを体験しました。その中でも、マオリの小学生たちと一緒に歌ったり、踊ったり、讃美歌を披露したりと、楽しい交流はとても意義深いものでした。
現地の交通手段であったバス事情は日本とは著しく異なり、通学に慣れることから始まったニュージーランド生活でしたが、最後の頃はKiwi(現地の人の愛称)よろしく、"Good morning!"、"Thank you!" とバスの運転手さんに抵抗なく挨拶ができるほどまで成長しました。
3週間も親元を離れたのは恐らく初めてで、楽しい事ばかりではなかったと思いますが、この夏の素晴らしい経験は、生徒一人ひとりの心に深く刻まれたことでしょう。